女性美容師が1人で独立開業するには?

三郷美容院リベルタの佐々木です☆

女性1人で美容室を開業した私ですが、お客様からはよく『女の人で珍しいね』って言われます。実際リベルタ周辺にある美容室を見渡してもチェーン店が数店舗、夫婦サロン、家族経営サロン。男性1人でやっている美容院もちょっとあります。

女性で、しかも1人で、美容室を開業しているお店はゼロではないものの、リベルタのように本格的に活動している店舗は少ないかもしれません。これから美容室を開業したいと思っている女性美容師のために私が経験してきたこと、苦労した事などを伝えることによって開業を悩んでいる人の後押しができればいいなと思います。

どうして女性美容師が開業しずらいのか?

専門学校を卒業して美容室に就職して、毎日修行の日々。厳しい環境にも耐えて耐えてやっとスタイリストになって、そこから徐々にお客様の支持を増やして人気スタイリストへとステップアップしていきます。

勤めている美容室の環境にもよりますが、スタイリストでデビューしてから人気が軌道にのるには10年くらいかかるかもしれません。あくまでも私たち美容師は人気商売。名の知れたサロンだったり、規模のデカイ美容室だったりしても、最終的には【人】につきます。

その人気が安定して来た頃にだいたいみんな【独立】という二文字が浮かんでくるのですがそのころちょうど30歳前後でしょうか?全ての業務も完璧にできて、自分の技術に自信がつく頃。お客様も沢山いれば、自分でやってみたい!と思うのが自然なのかもしれません。

しかし、その美容師として一番脂がのった時に女性が最初にぶつかる壁が【結婚】です。私の周りもそうでした。29歳かけこみ婚が急増!(笑)

自分の仕事を最優先で突っ走るよりも、女性としての幸せである結婚を取れば旦那さんをしっかりサポートしたいから仕事は二の次。働き方を変えてパート雇用で時短勤務。

結婚したら自然と子供もできて育児に追われる日々。ここでお店をやってたらとてもじゃないけど両立できない!そうなれば女性が起業しようとはなかなか思わないのかもしれませんね。でも、これはあくまでも一般的な見解で、私の周りで言えば10歳以上年の離れたいとこ(女性)が美容師です。

彼女は結婚してから1人で小さな美容院を開業しました。経営を続けながら子供を2人産んでます。従業員を増やし、今では第一線ではないものの美容室経営を続けています。親戚同士似たような人生を歩んでいるのを見ると佐々木家は他の人よりも若干タフな一族なのは間違いありません(笑)

どうゆう方向にもっていきたいのか?
今後どうしていきたいのか?
それに対してのやり方があるだけで、不可能な事は何もないんですよね。

わざわざテナントを借りて開業しなくても、結婚して家を建てて1階をサロンとしてオープンしている人もいます。自宅の1階で、自分の空いている時間にサロン経営。子育てしながらも自宅だったら両立しやすいかもしれません。もちろん、お客様のご理解が大前提にはなります。それでも先ほど言ったように、美容師というのは【人】につくのでお客様が『それでもあなたにやってほしい!』と言ってくださればどんな方法でも成り立つわけです。

どこで、どんな美容室を出すか?と考えるのと同時に、美容師としてお客様に『あなたじゃなきゃダメ』と言ってもらえる人間性であることが重要です。

構想を練りながら美容院開業の貯金に精を出す

【いつか自分の美容室を出したい!】と強く願っても、お金がないと何も始まりません。自己資金ゼロでは融資も厳しくなってきます。借金しないで親の援助等で開業できるのなら利子もかからずに最高の幸せ者だと思いますが、そんなお金持ちはほんの一握り。ほとんどの人が日本政策金融公庫で融資の申し込みをするはずです。その融資でさえも、自己資金がいくらかないと門前払い。沢山作り込んだ事業計画書があっても、やっぱりお金が必要なのは間違いなし。

なので独立開業を目指すのはとにかく早いほうがいいです。私は20歳頃からいつか独立すると考えていました。そこからコツコツと貧乏生活をしながら、借金もありながら、なんだかんだ乗り越えながら貯金をしてなんとか融資をしてもらえるまでになりました。

まずは自分の人生設計として〇歳までに美容院を開業する!と、目標を立てましょう。その目標に向かって、〇歳までにいくら貯金する!と、明確にすることがとても大切。その目標があれば、くじけそうなときも励みになります。

人生は苦労の連続。心が折れそうになることなんてしょっちゅうです。目標も掲げず、なんとなく向かって行くだけでは必ず挫折すると思います。小さなサロンの開業には、およそ500万~1千万くらいを目途に考えましょう。最初にかかる大きなものは、店舗取得費用、備品代、内装工事代。店舗取得費用を抑えるには家賃が安い物件を選ぶしかありません。

ヘアサロンの備品代は鏡や椅子、シャンプー台が一番高価になってきます。中古も考えましたが、既に誰かが使っているものは劣化も早いです。買い替えのタイミングが早まるだけですし、保証期間もないためシャンプー台なんかが壊れた際の修理費用は自己負担。結局追加追加でお金がかかる可能性のあるものは、最初からケチらないほうがオススメ。

ヘアサロンの内装工事については、業者によってピンキリです。信頼できる業者さんが一番ですので、知り合いでみつけたり知人で開業した人がいたら紹介してもらうのがベター。デザイナーさんと打ち合わせをしながら内装を決めていく事になりますが自分の理想のサロン像を全て伝えたら費用が膨大になった!なんてことはよくある話。

どんな工事にいくらかかるのか?自分の予算とサロンイメージのすり合わせ作業が一番時間がかかります。お店の看板1つにしてもそう。手作りで味のある感じにしたければ予算は低く済みますが、豪華にデカデカと掲げたい場合は50万くらいします。

自分がどこまでこだわるのか?自分の城をどのように作りたいのか?お金はたくさんあったほうが妥協する部分が少なく、より理想のお店が作れますよね。

融資を受ける場合。例えば500万借りたいなら貯金は300万~500万は貯めたほうがいいです。自己資金500万と融資500万で合計1千万。これだけあれば1人開業は余裕。しかし、今は融資も厳しくなっていると耳にします。融資は通っても、希望金額よりも減額されることもあるんだとか。自己資金は沢山あればあるだけ安心ですよ。

美容院の物件選びは時間がかかることを覚悟すべし

セット面2~3席くらいで、シャンプー台1つの規模であれば10坪~15坪もあれば十分。ちなみに三郷の美容室リベルタの店舗広さは、現時点でセット面3席、シャンプー台1つ。席は将来的に4席置けるよう設計してあります。シャンプー台もゆくゆくは2台置けるように配管工事済。今はだいぶゆったり使っていますが、この配置で約18坪くらいの広さがあります。

人を雇わずに、ずっとのんびり自由に美容院を経営したい場合は10坪くらいで探した方がいいと思います。

お店というのは、一度構えてしまうとなかなか移転が難しいです。初期費用もかなりかかります。ヘアサロンの物件選びは妥協しないでじっくり探した方がいいですよ!!私は『いつか独立する!』と昔から考えていたので構想は常に練っていました。

通常業務をこなしながら時間ができたらフラフラと町を視察。車やバイクよりも散歩がてら人の流れを見つつ空き物件を探すのがおすすめ。

この物件よさそうだな!と思ったら即不動産屋さんに電話してました。決める決めないは別として、テナントを借りるのはもちろん初めてだったので不動産屋さんとのやり取りを経験するためにも当たって砕けろ方式でいつも行動していました。

もちろん、ひやかしのような態度でいけば不動産屋さんも冷たくなります。本気だけど迷ってる。っていうのが大事。そんな感じを出しながら、親身になってくれる不動産もあればあしらってくる不動産もありました。
これもまた人生勉強ですよね!

でも一番大事なのは物件は絶対に妥協しないこと。私も広さだけでいえばちょうどいい物件がありました。でも人通りは若干弱い。その時は『実力でカバーできるかもしれない・・・』なんて甘い事考えてました。実際、契約することなく私はその物件を見送り。後日、別の雑貨屋さんがテナントに入って開業してたんですが、・・・あっという間に廃業してました。

よく、人と人には運命があるといいますが、物件も運命があるのかもしれません。

美容室リベルタの物件が見つかるまで、何年もの月日が経っていました。正直、30歳までに美容師として独立したかった私は気持ち的に焦ってた部分もあったかもしれません。もういい物件はないかもしれない・・・

諦めかけてた時の運命の出会い。まさにビビビ。この物件は絶対に誰にも譲りたくない!!ここ以外では美容院を開業しない!とさえ思ったほど。三郷の美容室リベルタの物件は本当に偶然で、まさにタイミングと運だったかもしれません。諦めずに探し続けると、絶対にビビビと感じる物件に出会えるはずです♪

いつか美容師としての独立を夢見ている女性美容師にはこれからもどんどん増えていってもらいたいですし、結婚や出産をしても仕事を諦めることなく両立できる仕組みができるよう同業者として、同じ女性として、一緒に頑張っていきたいですね☆

埼玉県三郷市早稲田 ヘアサロン 美容室

三郷 美容院・美容室・ヘアサロン

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