美容室を出店する際、テナントを選ぶ方法と考え方

こんにちは!美容院リベルタの佐々木です♪いつか独立開業を夢見ている美容師のために役立つ情報をまとめていきます。

【まずはこちらの記事からご覧ください】
第一章 美容室を開業する!と決めたらまずやる事

美容院の開業までの道のりは、ほぼ同時進行!

次のステップは【テナントを探す】です。美容室のお店を出すためにはお金が必要ということは誰もが理解していると思いますが、貯金した元手資金で融資を受けるためにはテナントの契約書と保健所が発行する《美容所確認済書》(いわゆる開業届)の提出を求められます。

とゆうことは、順番としてはお金を借りてからテナントを探すのではなく、テナントをほぼ確定の状態にもって行ってから融資の申請をしなくてはなりません。

【えー?それって具体的にどうしたらいいの?】と思うかもしれませんが、同時進行で行くしかない!ってこと。ですので、美容院を開業するときはあらゆることを同時に進めていかなくてはならないため、目が回るほど超超超忙しくなります。しかし、ここで手順を学んでおけば慌てることなく準立てて行うことができるはず♪

店舗を探す前にコンセプトを決める

お店を出すにはテナントが必要ですよね。自分がどこにお店を持ちたいのか?をよく考える必要があります。その時に物件を探す指針となるのが【お店のコンセプト】がとても重要。

例えば、《子供が好きだから小さな子供とお母さんが一緒に美容院へ来店できるようにキッズスペースに特化させたサロンがいいなぁ》と思ったら、出店先は新しいマンションや戸建てがどんどん増えてきているような新しく開拓されてきている街に着目する。新しく家を買おうとする世代は結婚や出産を機に新しく綺麗な家に住みたい30代から40代世帯が集まりやすいです。もちろんセカンドライフで利便性を求めた中高年世代もいるかと思いますが、マンションのセキュリティーが充実し、公園が大きくて、小学校が近い場所には子供がたくさんいる傾向になります。

または《これから高齢者が増える時代に対応できるようにバリアフリーの店舗にしてお客様と長い付き合いができる美容室がいいなぁ》と思えば昔からある町で団地や集合住宅があり、新しいというよりはどこか古めかしいけど長閑な町がいいわけです。

ちなみに佐々木はお店のコンセプトとして高齢者・障がい者にもヘアスタイルを楽しんでもらえるように車椅子でも来店できるバリアフリーの店内。訪問美容も必要とする方々に対応できるよう老人ホームや施設が近隣にある場所。学生や若者よりも自分と同世代や大人の女性が喜ぶサービス提供ができるように繁華街よりも落ち着いた町を選びました。

このように、【まずは自分がどんな美容院したいのか?】がこの先も非常に大事になってきます。融資を受ける時も面接しなくてはなりませんが、その時に必要なのが《事業計画書》

銀行だって、むやみやたらに誰にでも多額のお金をかしてくれるわけではありませんよね。しっかりとしたプランがあって、コンセプトにのっとってプレゼンしなくてはなりません。自分のコンセプトがブレブレだと、店舗内装を考える時も統一感のない中途半端なお店に仕上がってしまいます。

自分のこの先ずっと掲げるコンセプトは将来の目標としての軸にもなります。色々目移りして新しいことを始めるのもいいですが、本来の目的を見失うと自分がターゲットとする客層も狙えなくなるわけです。こんなはずじゃなかった!とならないように、しっかりと自分のコンセプトを決めましょう。

理想の物件条件を絞る

一人暮らしをするときに賃貸マンションやアパートの情報サイトを見たことはありますか?膨大な情報が出てきて探すのは一苦労。そこで自分の希望するエリアや広さ、駅までの距離などを絞って検索していきますがテナント探しも同じです。

漠然と探すと数えきれないほどの情報量でわけがわからなくなってしまいます。エリアに関しては先ほどのコンセプトに合わせて選んでいく。広さに関しては今後従業員を雇うのか?それともずっと1人で気ままにやていくのかで変わります。

1人でやっていくつもりであれば10坪もあれば十分。自分を含めて2、3人で経営していきたいのであれば15坪程度でもできます。さらに従業員を増やしたいのであれば20坪、25坪と変わっていきます。

ただし、美容室オープンと同時にスタッフがすぐ入ってくれるのか?を考えましょう。軌道に乗ってから求人を出そうとしている場合、20坪の広さに最初は1人なんてことになれば家賃などの固定費に圧迫され、最初から毎月の支払いに翻弄して疲弊してしまうかも!?

元同僚や美容学校の同級生と一緒にお店をやる約束をしていてオープンから来てくれるのであればいいですが、元同僚と一緒に美容室を開業する約束をしてたのに土壇場で『やっぱり一緒にお店をやるのはやめる』なんて裏切られた人を何人か見てきました。または、同級生と一緒にオープンさせたものの、意見の相違、価値観のズレで揉めて結局1人になった人もいましたが、2、3人でサロンをやるつもりで出したお店を1人で切り盛りするのはやはり大変で2年弱で廃業してしまった人もいました。

そうゆうことにならないようにしっかりとコミュニケーションを取って【先の先まで見据えた計画】が独立開業にはとても大切ですね。

美容室リベルタの場合のテナント条件

私の場合は最初から1人で美容院を開業することを決めていたのでリベルタの店舗広さは16坪ほど。半個室1席、セット面2席、合計3席とシャンプー台が1台です。1人ではだいぶゆとりのある空間で、ほとんどの人は『贅沢な広さだ』と言います。

いつか気の合う仲間がいれば一緒にできるスペースはありますが、誰でもいいわけではなく、価値観の合う従業員がいればという感覚。また、無駄に広いと思われがちなスペースですが、リベルタのコンセプトにある【車椅子や体が不自由なお客様】を受け入れるために可動域を広く設けているためです。

何不自由なく動ける人にとっては多少のスペースでも行き来できますが、車椅子での移動は車と同様に内輪差を考えて思った以上の幅が必要になるからです。このように、コンセプトがブレなければ自分に必要なテナントの広さが見えてくるはず。

誰が何と言おうと必要なスペースとして掲げられるように、しっかりと自分の考えを固めましょう!

駅から店舗までの距離も考えよう!

次に駅から美容室までの距離が今後大切になってきます。店舗近隣のお客様をメインに地域密着で営業していきたいのなら多少駅から遠くてもいいですよね。それでも集客として考えれば駐車場は必須。

お車で来店されるお客様にコインパーキングをすすめているようでは顧客満足度は低くなります。自分が客として行ってみたいと思った場所に駐車場がないとわかるとどう思いますか?それだけで『行ってみたい!』から、『行きにくい!』に変換されるのが普通です。車を持っていないお客様が美容院に来店しにくいデメリットもしっかり考慮しなくてはなりませんね。

なるべくあちこちから来店してもらいたい!と思って駅近物件を探す場合、電車で来店してもらいやすくなりますが、今度は駐車場がない店舗も増えてきます。駅から近い利便性を取ると車で行きにくい。駅前が凄く栄えている街ほど駅前駐車場付き物件はほとんどありません。パーキング代をお店で負担すればコストもかかりますし、駅前というだけで家賃も高くなっていきます。

駅近なのか駅から遠いのか。どちらにもメリットデメリットがあるため、自分のヘアサロンに来店される顧客層に合わせて決めるのがベター。リベルタの場合は、以前私が勤めていた時のお客様もご来店しやすいように電車を利用することも考慮して駅から徒歩10分程度の物件にしました。

色々探す中でもう少し駅から離れると家賃も抑えられましたが、自分のお客様が電車を乗り継いできて、さらにバスに乗って来店させるような不便さを取るくらいなら、多少家賃が上がっても駅から徒歩で来れる10分圏内を絞って検索。

リベルタのテナントは1階に3つのテナント、2階以上がマンションです。たまたま物件の敷地内に駐車場もあったので1台契約。これで車で来店されるお客様の対応も完璧です。徒歩でも来れて車でも来れる。一番理想な位置は駅から10分程度が家賃額も含めて優秀物件が多い気がします。

人通りがあるかないかで大きく変わる

家賃は今後毎月発生することも考えると極力抑えていきたいのが本音。ただし、いくら家賃が安くても人通りのない、誰も気づかないような物件では優良とはいえません。もちろん、発想の転換で【隠れ家サロン】としてあえてひっそりした立地を選ぶのもいいですが、オープンして最初にぶち当たる壁は【集客】です。

お金をかけてあらゆるサイトに宣伝広告をだして経費を使うよりも、人通りのある物件であれば周りの人が自然と【あそこに美容院ができたよ!】と宣伝してくれるわけです。物件をネットで検索するのもいいですが、人通りを観察するのは自分の足で見てまわるしかありません。時間を見つけては散歩がてらウロウロすることを日課にしましょう。美容院は飲食店とちがって夜遅くまで営業することが少ないです。夜の人通りよりもいかに昼間人が通るかを重視したほうがよさそうですね!

美容室リベルタの隣にはレストランがあります。そこはランチ営業もしていてとても人気店。レストランに食事に来たお客様がたまたまリベルタを見つけてご来店してくださったことも多々あります。そして目の前がセブンイレブンなので昼夜問わず物凄い人の出入りがあるコンビニ。立地にもよると思いますがリベルタ前のコンビニはいっつも混んでいます。

物件の好条件で新規のお客様が沢山来てもらったことはリベルタをこの場所にオープンさせてよかったと思えた1つです。

ヘアサロンの物件選びには膨大な中から自分に合ったものを1つだけ選ばなくてはいけないため頭を抱えるかと思います。自分で決めたコンセプトとお店に来てほい客層を明確にして条件を絞ってみてください。賃貸物件でもそうですが、『バストイレは絶対別がいい!』とか『キッチンは電気コンロよりもガスがいい!』など、絶対譲れないものを掲げて探していくとだんだん絞れてくるかと思います。

理想の物件に出会えるのはきっと時間がかかるはずです。その間にただただネットを検索しまくるだけではなくて自分の足を使って行動することがとても重要ですね♪

物件選びのポイントは


・自分の理想とするお店のコンセプトをしっかり決める

・コンセプトに合った立地条件を絞って探すけど譲れないものは妥協しない

・ネットで検索するよりも自分の足で人の流れを読む


時間はかかるかもしれませんが毎日コツコツと探し続ければきっと理想の物件に巡り合えるはずです♪開業について質問があればお気軽にお問合せください。

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