ヘアドネーションに参加する前に知っていて欲しい大事な事

こんにちは♪三郷の美容院リベルタ 美容師佐々木です。

リベルタにはヘアドネーションのお問合せがよくきます。ヘアドネーションという行為は皆さん周知されてきましたが、内容や条件、本来求められている事まで熟知している方は少ないように感じます。今回はドネーションを参加するために事前に知っていてほしい、ボランティア団体側のお話をさせていただきます♪

どうやってウィッグが作られるのか?

まず、各地域でドネーションに参加されたお客様の大量の髪の毛を専用液でトリートメントします。髪質や状態が様々ですから、ここでしっかり処理をしてその後いくつかの工程を経てようやく医療ウィッグに加工されるんです。寄付する髪の毛は引っ張ってブチブチと切れてしまうほどのハイダメージでなければ大抵の髪を寄付できますのでご安心ください。クセがあってもOK!カラーやパーマが施されていても大丈夫!

時々『せっかく寄付するのだから綺麗な状態が喜ばれると思ってカラーもやめました!』なんて言う方もいます。たしかになるべく綺麗な状態であればあるほど喜ばれるのは事実かもしれませんが、苦痛に感じるほどの我慢は必要ありません。『毎日トリートメントしなきゃ!』なんて意気込むのもいいですが、疲弊しない程度に綺麗な状態を維持することがベストです!
ただ、少しでも子供たちに喜んでもらいたいと強く願う気持ちがあってこその意気込みかと思います。あなたの優しい気持ちがあればきっと伝わりますよ♪

綺麗な状態よりも大切な事がある

ヘアドネーションに参加するにあたって多く質問されるのが、先ほど言った【髪の状態について】です。『何度もカラーを繰り返してるけど寄付できますか?』『矯正をかけているけど寄付できますか?』髪のダメージや施術履歴は気にするけれど、長さについて考えたことはありますか??

寄付する長さは31センチ。これはみんな知っているようですが、どのようにウィッグへ加工されるかというと31センチの髪の毛を二つ折りにして医療ウィッグのベースとなる生地に植毛していきます。31センチの髪の毛を寄付したんだから根元からくっつければ31センチのロングヘアーウィッグになると思っていませんでしたか?これが勘違いしている人が多い、一番の問題点なんです。

本当は31センチでは足りないという事実

自分の髪の毛もそうですが、短い髪というのは立ってしまいます。わかりやすいのがアホ毛。短く生えてきた髪はいつもピンピンと立っていませんか?医療ウィッグを作成する際、寄付された31センチの髪の毛を半分に折り、15センチの長さにして植える理由は、植毛したときにピンピンと立ち上がらない最低限の長さになっています。逆に植毛した時に15センチ以下になってしまうと髪が立ってしまいヘアスタイルの維持ができなくなります。ですので、フルウィッグを作るには31センチに満たない髪の毛は使い物にならないのです。

また、この話を聞いて『15センチのウィッグだと、ロングヘアにはならないの?』と疑問に感じたかと思います。31センチで寄付された髪の毛は15センチのフルウィッグになるので男の子用か女の子のショートカットヘアに使われます。

女の子のロングヘア用のウィッグは40センチ~50センチ以上の長さを寄付してくれた人たちの髪を使用し、6対4または7対3程度で髪の毛を折り返して31センチの髪の毛を織り交ぜながらロングヘアを作成していくため、できるだけ長く残してくれた人たちの髪をメインに使っていきます。

このように、髪の毛を植毛する際に必ず折り返しが必要で長さが短くなってしまう事を踏まえると31センチピッタリでは本来ぜんぜん足りないのです。
『じゃあ折り返しする長さの比率を1対9とかにしたら長さがとれるんじゃないの?』と思っても、ウィッグの土台にしっかりと植え付けができないと抜け落ちてしまったりするからです。1つの医療ウィッグを作るにはおよそ30人分の髪の毛が必要になるため、少しでも髪の長い寄付を運営側はいつも求めています。ヘアドネーションに参加する際はこのことをしっかり理解してから寄付することをオススメいたします!

美容室リベルタでヘアドネーションに参加されたお客様たち

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皆様のご協力、ありがとうございました♪ヘアドネーションに関するお問合せはお気軽に☆

埼玉県三郷市早稲田 ヘアサロン 美容室

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