「白髪を抜くと、もっと白髪が増えるよ」
そんな話を一度は聞いたことがありませんか?
鏡を見ていると、黒い髪の中にキラッと光る白髪を一本発見。
気になって、つい指でつまんで抜きたくなってしまう……。
美容師をしていると、お客様からも
「白髪って抜いたら増えるんですか?」
「数本くらいなら抜いても大丈夫?」
と聞かれることがあります。
結論からいうと、白髪を一本抜いたからといって、その周りの髪まで白髪になるわけではありません。
しかし、だからといって白髪を見つけるたびに抜いてしまうのも、おすすめできる方法ではありません。
白髪には、髪が生まれる毛包の中で作られる色素「メラニン」が深く関係しています。年齢などによって色素を作る働きが低下すると、新しく生えてくる髪が白やグレーになっていきます。
では、白髪を見つけたときはどうすればいいのでしょうか?
今回は美容師の視点から、「白髪を抜くと増える」という噂の真相から、白髪を抜かないほうがいい理由、見つけたときの対処方法まで、できるだけ分かりやすくご紹介します。
白髪が少しずつ気になり始めた方も、すでに白髪染めをしている方も、これからの白髪との付き合い方を考えるきっかけにしていただけたらと思います。
白髪を抜くと増えるって本当?

『白髪を1本抜いたら、そこから白髪がどんどん増える』
昔からよく聞く話ですが、本当に白髪は抜くと増えてしまうのでしょうか?
結論からいうと、白髪を1本抜いたことが原因で、その周りの髪まで白髪になるわけではありません。
髪の毛は、それぞれ別々の『毛包』という組織から生えています。
そして髪の色は、毛包の中にある色素をつくる細胞の働きによって決まります。年齢を重ねるなどしてメラニン色素をつくる働きが低下すると、そこから生えてくる髪が白やグレーになっていきます。
つまり、気になる白髪を1本抜いたからといって、その影響で隣の毛穴から生えてくる髪まで白髪になる、という仕組みではありません。
では、なぜ昔から『白髪を抜くと増える』と言われてきたのでしょうか?
理由のひとつとして考えられるのが、白髪が気になり始める時期と、自然に白髪の本数が増えていく時期が重なりやすいことです。
最初は鏡をよく見なければ分からなかった数本の白髪も、少しずつ本数が増えてくると目につきやすくなります。
すると、
『この前抜いたばかりなのに、また白髪が出てきた』
『白髪を抜くようになってから増えた気がする』
と感じてしまうことがあります。
しかし実際には、『抜いたから白髪が増えた』のではなく、もともと白髪が増えていく時期と重なっていた可能性があります。
白髪が現れ始める年齢や増え方には個人差があり、加齢だけでなく遺伝的な要素なども関係すると考えられています。
ここで、もうひとつ大切なポイントがあります。
『白髪を抜いても増えないなら、抜いてしまっても大丈夫なのでは?』
そう思うかもしれません。
でも、『白髪を抜いても増えない』ことと、『白髪を抜いても問題ない』ことは別の話です。
白髪を見つけるたびに繰り返し抜いてしまうと、頭皮や髪をつくる毛包に余計な負担をかける可能性があります。
そのため美容師としても、気になる白髪を見つけるたびに抜いて処理する方法はおすすめしていません。
黒い髪の中にキラッと光る白髪を見つけると、どうしても気になって、つい抜きたくなってしまいますよね。
そんなときに覚えておいてほしいのは、
『白髪が増えるから抜かない』
ということではなく、
『これから生えてくる髪や頭皮を大切にするために、むやみに抜かない』
ということです。
では、そもそも私たちの髪は、なぜ黒い髪から白髪へと変化していくのでしょうか?
次は『なぜ黒かった髪が白髪として生えてくるのか?』について、髪の色をつくるメラニンの仕組みから、できるだけ分かりやすく解説していきます。
そもそも、どうして白髪になるの?

鏡を見たときに、今まで黒かった髪の中から突然白い髪を見つけると、
『昨日まで黒かった髪が、急に白くなったのかな?』
と思うことがあるかもしれません。
しかし、基本的に髪の毛は、すでに伸びている部分が途中から白く変化していくのではなく、髪がつくられる段階で色素が十分につくられなくなることで、白い髪として生えてきます。
私たちの髪の色に大きく関係しているのが『メラニン色素』です。
実は、髪の毛そのものは、つくられたばかりの段階では色がほとんどありません。
毛根部分にある『メラノサイト』と呼ばれる色素細胞がメラニンをつくり、それが髪に取り込まれることで、黒や茶色などの髪色になります。
ところが、年齢を重ねることなどによってメラノサイトの働きが低下したり、色素をつくる仕組みがうまく働かなくなったりすると、髪に十分な色がつかなくなります。
その結果、白髪として生えてくるようになるのです。
白髪が増える原因は年齢だけではない?
『白髪=老化』というイメージを持っている方も多いと思います。
確かに加齢は白髪が増える大きな要因のひとつですが、白髪が出始める時期や増え方にはかなり個人差があります。
同じ年齢でも白髪がほとんどない方もいれば、比較的若いうちから白髪が目立ち始める方もいますよね。
そこには、加齢だけではなく『遺伝的な要素』など、さまざまな要因が関係すると考えられています。
また、栄養状態や一部の病気などが髪の色素に影響する場合もあるため、白髪の原因をすべて『年齢のせい』と決めつけることはできません。
急激に白髪が増えた場合や、白髪以外にも身体の変化がある場合など、気になる症状があれば医療機関へ相談することも大切です。
『最近急に白髪が増えた』と感じるのはなぜ?
美容室でも、
『最近、急に白髪が増えた気がする』
というお話を伺うことがあります。
もちろん実際に白髪の割合が増えている場合もありますが、白髪は生える場所によっても目立ち方が大きく変わります。
特に顔まわりや分け目、こめかみなど、普段から目に入りやすい場所に白髪が増えると、数本でも『一気に増えた』と感じやすくなります。
そして白髪が気になり始めると、以前より鏡で髪を確認する回数も増えるものです。
今まで気づかなかった白髪を見つけるようになり、
『また増えている!』
と感じることもあります。
だからこそ、白髪を見つけるたびに必要以上に心配したり、一本一本抜いたりする必要はありません。
白髪は誰にでも起こり得る、髪の自然な変化のひとつです。
大切なのは『白髪をなくすこと』だけを考えるのではなく、今の髪の状態に合わせて、どのように付き合っていくかを考えること。
白髪を見つけても『抜かないほうがいい』理由
ここまで読んで、
『白髪を抜いても、周りの白髪が増えるわけではないなら、気になるときだけ抜いてもいいのでは?』
と思った方もいるかもしれません。
特に、まだ白髪が数本しかない時期は、鏡を見るたびにその1本が気になってしまうものです。
つい指でつまんで、抜いてしまいたくなりますよね。
しかし美容師としては、白髪を見つけるたびに抜く習慣はおすすめしていません。
白髪ではなく『髪そのもの』を抜いている
白髪を抜くとき、取り除いているのは『白い色』ではありません。
当然ですが、髪の毛そのものを毛根から引き抜いています。
髪が生えている頭皮の中には『毛包』という髪をつくるための大切な組織があります。
白髪が気になるたびに同じ場所の毛を繰り返し引き抜けば、毛包や周辺の頭皮に負担をかける可能性があります。
そのため、
『白髪だから抜いてしまおう』
と考えるよりも、
これから生えてくる髪を大切にするためにも、むやみに抜かないことが大切です。
抜いても、次に黒い髪が生えてくるとは限らない
もうひとつ知っておいてほしいのが、
『白髪を抜けば、次は黒い髪が生えてくる』
というわけではないことです。
白髪になるのは、髪そのものが悪くなったからではなく、髪がつくられるときに色素が十分に取り込まれなくなっていることが関係しています。
そのため、白髪を抜いて一時的に見えなくなったとしても、同じ毛包から次に生えてくる髪も白髪になる可能性があります。
せっかく抜いたのに、しばらくすると短い白髪がピンと立ってきて、
『また出てきた!』
という経験がある方もいるのではないでしょうか。
白髪を抜くことは、白髪そのものの原因を解決する方法ではないのです。
気になる数本なら『抜く』より『切る』
では、まだ白髪染めをするほどではないけれど、数本だけ目立つ白髪はどうしたらいいのでしょうか?
そんなときは、無理に抜くのではなく、気になる白髪だけを根元に近い位置からハサミでカットする方法があります。
ただし、ご自身で行う場合は頭皮を傷つけないよう十分注意してください。
また、分け目や顔まわりなど、白髪が出ている場所によっては、ヘアスタイルや髪の分け方を少し変えるだけでも目立ちにくくなる場合があります。
白髪が増えてきたら、必ずしもすぐに『白髪染め』を始めなければならないわけでもありません。
白髪の本数や生えている場所、普段のヘアスタイルによって、選べる方法は変わってきます。
大切なのは、白髪を見つけるたびに抜くことではなく、今の白髪の量や状態に合った方法を選ぶことです。
数本の白髪を見つけたらどうする?おすすめの対処法

白髪がまだ数本程度の時期は、
『白髪染めをするほどではないけれど、見つけると気になる』
という方も多いと思います。
だからといって、そのたびに抜いてしまう必要はありません。
白髪の本数や生えている場所によっては、ちょっとした工夫だけでも目立ちにくくすることができます。
数本なら根元近くからカットする
まだ白髪が数本程度なら、気になる髪だけを根元に近いところからハサミでカットする方法があります。
抜いてしまうのとは違い、毛包を無理に引っ張ることがありません。
ただし、自分でカットするときは頭皮を傷つけないように注意しましょう。
特に後頭部など見えにくい場所を無理に切ろうとすると危険なので、気になる場合は美容室で相談するのもひとつの方法です。
分け目やヘアスタイルを少し変えてみる
白髪は『本数』だけではなく『生えている場所』によっても目立ち方が大きく変わります。
特に分け目や生え際、こめかみなどは、自分でも鏡で見つけやすい場所です。
いつも同じところで髪を分けている方なら、分け目を少しずらしたり、根元をふんわり立ち上げたりするだけでも、白髪が目立ちにくくなることがあります。
白髪を隠すためだけに髪型を大きく変えなくても、ちょっとしたスタイリングで印象が変わることもあります。
白髪が増えてきたらカラーも選択肢のひとつ
白髪が少しずつ増えてきて、
『毎回切るのが大変になってきた』
『生え際や分け目が気になる』
と感じるようになったら、ヘアカラーを考えるタイミングかもしれません。
ただ、ここで覚えておいてほしいのは、白髪が出てきたからといって、必ず従来の白髪染めで暗く染めなければならないわけではないということです。
現在は白髪をしっかり染める方法だけでなく、白髪と周囲の髪とのコントラストをやわらげたり、明るめのカラーを楽しんだりと、さまざまな選択肢があります。
どの方法が合うかは、白髪の量だけでは決まりません。
普段どのくらいの頻度で美容室に通えるのか。
明るい髪色が好きなのか、落ち着いた色が好きなのか。
白髪をできるだけ見せたくないのか、それとも自然になじませたいのか。
こうした希望によって、選ぶカラーも変わります。
『隠す』だけではなく『活かす』という考え方も
そして、白髪が増えてきたからといって、必ずすべてを隠す必要もありません。
白髪を自然になじませたり、あえて活かしたヘアスタイルを楽しんだりする方もいます。
白髪との付き合い方に、ひとつの正解はありません。
抜く、切る、染める、ぼかす、活かす。
大切なのは、周りがどうしているかではなく、自分が鏡を見たときに心地よいと思える方法を選ぶこと。
白髪の量や年齢だけで決めるのではなく、自分のライフスタイルや『どんな髪で過ごしたいか』に合わせて選んでみてください。
白髪とうまく付き合うために大切なこと

白髪が増えてくると、どうしても
『また白髪が増えた』
『早く染めなくちゃ』
『白髪が見えていると老けて見えるかも』
と、白髪そのものを『隠さなければいけないもの』として考えてしまいがちです。
もちろん、白髪をきれいに染めて、黒髪や好きな髪色を楽しむことも素敵な選択です。
でも、白髪との付き合い方はそれだけではありません。
白髪をしっかり染めたい方もいれば、少し明るいカラーでなじませたい方もいる。
白髪が増えてきたことをきっかけに、今までとは違う髪色に挑戦してみたい方もいれば、染める回数を少しずつ減らして自然な白髪を活かしていきたい方もいます。
どの選択が正しい、間違っているということではありません。
白髪ケアは『続けられること』も大切
白髪が気になり始めると、最初は数本だったものが少しずつ増え、染める頻度が高くなることがあります。
そこで考えてほしいのが『これから無理なく続けられる方法かどうか』です。
毎月しっかり染めたいのか。
できるだけ美容室へ行く回数を減らしたいのか。
伸びてきた白髪が目立ちにくいカラーにしたいのか。
髪や頭皮への負担も考えながらカラーを続けたいのか。
同じ『白髪が気になる』という悩みでも、その方の生活によって合う方法は変わります。
白髪ケアは一度だけのものではなく、これから何年も付き合っていく可能性があります。
だからこそ、今だけきれいにすることだけではなく、これから無理なく続けられる方法を考えることも大切です。
年齢を重ねても好きな髪型を楽しんでほしい
白髪が増えてきたからといって、好きな髪型や髪色まで諦める必要はありません。
『もうこの年齢だから』
『白髪があるから』
という理由だけで、選択肢を狭めてしまうのは少しもったいないと思います。
髪型を変えてみたり、いつもより少し明るいカラーに挑戦してみたり、白髪を活かしたスタイルを楽しんだり。
年齢を重ねるからこそ似合う髪型や、素敵に見える髪色もあります。
美容室は、白髪を隠すためだけに通う場所ではありません。
髪を整えて鏡を見たときに、
『この髪型、好きだな』
『ちょっと気分が変わった』
と思えることも、美容を楽しむ大切な理由のひとつです。
白髪をどうするかではなく、これから自分がどんな髪で過ごしたいのか。
白髪が気になり始めたときこそ、そのことを一度考えてみてはいかがでしょうか。
白髪を染めるのも、ぼかすのも、活かすのも自由。
自分に合った方法を見つけながら、これからも髪のおしゃれを楽しんでいきましょう。
まとめ|白髪は抜かず、自分に合った方法で付き合おう
今回は『白髪を抜くと増えるって本当?』という疑問について、白髪が生える仕組みや、気になる白髪への対処方法をご紹介しました。
昔から『白髪を抜くと増える』と言われることがありますが、白髪を1本抜いたことが原因で、周囲の髪まで白髪になるわけではありません。
しかし、『増えないなら抜いても大丈夫』ということでもありません。
白髪を見つけるたびに繰り返し抜くことは、髪をつくる毛包や頭皮へ負担をかける可能性があります。
数本程度であれば根元近くからカットする。
少し増えてきたら、分け目やヘアスタイルを工夫してみる。
さらに気になるようになったら、白髪染めだけではなく、白髪をなじませたり、活かしたりするカラーを検討してみる。
白髪の量や生えている場所、髪質、普段のお手入れ、そして『どんな髪で過ごしたいのか』によって、選択肢は変わります。
白髪は、年齢を重ねていく中で多くの方が経験する髪の変化のひとつです。
だからこそ、
『白髪があるから、この髪型はできない』
『白髪が増えたから、暗く染め続けるしかない』
と決めつける必要はありません。
白髪を隠すことだけを目的にするのではなく、今の自分に似合う髪を楽しむこと。
それも、大切な白髪ケアのひとつだとリベルタは考えています。
10年後も20年後も付き合っていく自分の髪だからこそ、無理をせず、自分らしく続けられる方法を見つけていきましょう。
白髪やヘアカラーのお悩みはリベルタへ
『白髪が数本出てきたけれど、どうしたらいい?』
『そろそろ白髪染めを始めたほうがいい?』
『暗い白髪染めではなく、もう少し髪色を楽しみたい』
など、白髪について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
白髪の量だけで判断するのではなく、髪の状態や普段のお手入れ、ライフスタイル、ご希望の髪色などを伺いながら、これから無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。
白髪があっても、好きな髪型や髪色を楽しんでほしい。
埼玉県三郷市の美容室リベルタでは、公式LINEからもご相談・お問い合わせを承っております。













