「美容室って、髪を切ったりカラーをしたりする場所」
もちろん、それが美容室の基本です。
でも、私はリベルタを始めてからずっと、
「それだけじゃない美容室にできないかな」
と考えてきました。
髪の悩みをゆっくり相談したい方。
人がたくさんいる美容室では少し緊張してしまう方。
車椅子を利用していて、美容室選びに悩んでいる方。
そして、髪をきれいにする時間そのものを、少しホッとできる時間にしたい方。
美容室を必要とする理由も、そこで心地よいと感じる過ごし方も、人それぞれです。
三郷市の美容室リベルタは、完全予約制・マンツーマンで、一人ひとりのお客様と向き合うことを大切にしています。
そしてもうひとつ。
リベルタには、美容だけではなく、私自身がこれまで経験してきた福祉のことや、保護犬・保護猫との暮らし、動物保護への想いも少しずつつながっています。
今回は、初めてリベルタを知ってくださった方に向けて、
「どんな美容室なの?」
「普通の美容室と何が違うの?」
そんな疑問にお答えしながら、リベルタが大切にしていることをお話しします。
完全予約制・マンツーマンで大切にしていること

美容室に行くとき、少し気を使ってしまうことってありませんか?
「忙しそうだから、細かいことは言わないでおこう」
「担当が途中で変わると、もう一度説明するのがちょっと大変」
「今日は静かに過ごしたいけれど、話さないと気まずいかな」
そんなふうに感じる方もいると思います。
リベルタでは、基本的に最初のカウンセリングから仕上げまで、一人の美容師が担当します。
これは単に“担当が変わらない”というだけではありません。
最初に聞いた髪の悩みや希望を、そのまま施術の途中でも覚えていられること。
「ここが広がりやすいんです」
「朝はあまり時間をかけられません」
「短くしたいけど、結べなくなるのは困ります」
そんな何気ない一言を、最後の仕上がりまでつなげていけること。
そこに、マンツーマンの良さがあると感じています。
そして、過ごし方も人それぞれです。
たくさん話したい日もあれば、静かに過ごしたい日もある。
髪の相談をじっくりしたい日もあれば、「今日はいつも通りで大丈夫」と気楽に過ごしたい日もあります。
だからリベルタでは、こちらから無理に会話を広げることはしません。
その日の表情や雰囲気を見ながら、必要なときに声をかける。
話したいときには話せて、静かにしたいときには静かにいられる。
そんな距離感を大切にしています。
美容室は、髪を整える場所であると同時に、少し気持ちを整える場所でもあるはずです。
せっかく時間をつくって来てくださったのなら、帰るころには髪だけではなく、気持ちまで少し軽くなっていてほしい。
完全予約制・マンツーマンという形は、そのためのひとつの方法です。
車椅子でも利用しやすい美容室を目指した理由

美容室に行きたいと思っても、入口に段差があったり、店内が狭かったり、椅子への移動が必要だったり。
車椅子を使っている方にとっては、髪型を決める前に、
「そもそも入れるかな」
「施術してもらえるかな」
「迷惑をかけないかな」
そんな心配から始まることがあります。
本当は、髪を切りたい、カラーをしたい、少し気分を変えたい。
ただそれだけなのに、美容室へ行くこと自体が大きなハードルになってしまう。
私は、それがずっと気になっていました。
リベルタでは、車椅子を利用している方にもできるだけ安心して来ていただけるよう、バリアフリーを意識した店づくりをしています。
でも、設備だけ整っていれば十分だとは考えていません。
大切なのは、
「ここなら相談しても大丈夫そう」
「無理に急がなくてもいいんだ」
「自分のペースでお願いできそう」
そう感じてもらえることです。
たとえば、移動に少し時間がかかる方もいます。
体調によって、その日の動きやすさが違うこともあります。
長時間同じ姿勢でいることが負担になる方もいます。
だからこそ、最初から“普通の流れ”に無理に合わせてもらうのではなく、その方に合わせて考えることが大切になります。
「この姿勢なら楽ですか?」
「少し休みながら進めますか?」
「ここは無理せず、この方法にしましょうか」
そんなふうに、一つずつ確認しながら進めていく。
美容師側にとっては少しの工夫でも、お客様にとっては大きな安心につながることがあります。
そしてこれは、車椅子を利用している方だけに限った話ではありません。
病気やケガのあとで長く座るのがつらい方。
人が多い場所が苦手な方。
初めての美容室に強く緊張する方。
年齢とともに移動や姿勢が負担になってきた方。
美容室に行くことに、少しだけハードルを感じている人は、思っている以上にたくさんいます。
だからリベルタでは、
「美容室に合わせてもらう」のではなく、
「その人に美容室が合わせる」
そんな考え方を大切にしています。
髪を整えたいと思ったときに、余計な不安をできるだけ抱えずに来てもらえること。
それが、リベルタが目指している“利用しやすい美容室”の形です。
美容室と保護犬・保護猫がつながったきっかけ

美容室と保護犬・保護猫。
一見すると、あまり関係がないように見えるかもしれません。
でも、私にとってはどちらも「その子らしく、安心して過ごせる場所」というところで、どこかつながっています。
わが家には、保護犬のニナと、保護猫たちがいます。
最初から何もかも順調だったわけではありません。
保護された背景があり、人や環境に慣れるまで時間がかかった子もいます。
すぐに近づいてくる子もいれば、しばらく距離を取る子もいる。
触ってほしい子もいれば、そっとしておいてほしい子もいます。
一緒に暮らしていると、
「この子には、この子のペースがあるんだな」
と何度も気づかされます。
それは、美容室でお客様と向き合うときにも、どこか似ています。
たくさん話したい方もいれば、静かに過ごしたい方もいる。
すぐに希望を言葉にできる方もいれば、少しずつ話しながら気持ちが見えてくる方もいます。
こちらが良かれと思って距離を縮めすぎるより、相手の様子を見ながら待つほうが、その人にとって心地よいこともあります。
保護犬や保護猫と暮らすようになってから、私は以前よりも「その子、その人のペースを見る」ということを意識するようになりました。
もちろん、人と動物は同じではありません。
でも、無理に急がせないこと。
安心できる距離を探すこと。
小さな変化を見逃さないこと。
そうした感覚は、どちらにも共通しているように感じます。
だから、リベルタで保護犬猫のことを発信したり、保護猫募金を続けたりしているのも、単なる別の活動ではありません。
美容室で人と向き合うこと。
家で動物たちと向き合うこと。
どちらも、私にとっては「安心できる場所をつくる」という一本の線でつながっています。
髪を整えるために来た場所で、ふと保護猫の話を知る。
募金箱を見て、「少しだけ協力しようかな」と思ってもらえる。
そんな小さなきっかけが、どこかの命につながることもあります。
美容室だからできることは、髪をきれいにすることだけではない。
リベルタでは、そう考えています。
店内で保護猫募金を続ける理由

美容室に募金箱が置いてある。
初めて見た方は、少し不思議に感じるかもしれません。
「美容室なのに、どうして保護猫募金なんだろう?」
そう思う方もいると思います。
でも、私にとってはとても自然なことでした。
保護猫たちと暮らしていると、目の前の一匹が安心して眠れるようになるまでに、たくさんの人の手が必要だったことを知ります。
保護する人。
病院へ連れて行く人。
治療費を負担する人。
避妊や去勢につなげる人。
新しい家族を探す人。
そのどれかひとつが欠けても、助からなかった命があるかもしれません。
だからこそ、
「自分にも何かできることはないかな」
そう考えるようになりました。
もちろん、美容師としてできることには限りがあります。
毎日保護活動の現場へ行けるわけでもありません。
たくさんの猫を自宅で引き取ることもできません。
でも、美容室という場所だからこそできることがあります。
たとえば、募金箱を置くこと。
保護猫について発信すること。
来店されたお客様との何気ない会話の中で、保護活動を知ってもらうこと。
それだけでも、誰かが初めて保護猫の存在を知るきっかけになるかもしれません。
実際、募金箱には少しずつ、たくさんの優しさが集まります。
100円。
500円。
1,000円。
金額の大きさではありません。
「猫たちのために」
そう思って入れてくださった、その気持ちが何よりありがたいです。
小さな募金箱を見ていると、支援というのは特別な人だけがするものではないんだなと感じます。
少し気にかけること。
少し知ること。
できる範囲で少し協力すること。
その積み重ねが、ひとつの命につながっていく。
リベルタは美容室です。
だからこそ、美容室としてできる範囲で、この活動を続けていきたいと考えています。
髪を整えに来た場所で、たまたま小さな命のことを知る。
その小さな出会いが、どこかの保護猫にとって大きな一歩になるかもしれません。
「他にはない美容室」にしたい理由

美容室って、髪を切って、カラーをして、きれいになって帰る場所。
もちろん、それが一番大切です。
でも私は、せっかく自分で美容室をつくるなら、
「ただ髪を整えるだけの場所にはしたくない」
そんな気持ちがずっとありました。
人によって、美容室に求めるものは違います。
静かに過ごしたい人。
たくさん相談したい人。
車椅子でも安心して通える場所を探している人。
人が多い場所が苦手な人。
保護犬や保護猫の活動に興味がある人。
誰かにとっては当たり前のことでも、別の誰かにとっては「こういう美容室があったらいいな」と思っていたことかもしれません。
だからリベルタでは、ひとつの形に全員を合わせるのではなく、
「その人にとって、少しでも通いやすい美容室であること」
を大切にしています。
完全予約制で、基本はマンツーマン。
車椅子でも利用しやすいように考える。
保護犬猫のことを発信する。
店内には保護猫募金箱を置く。
どれも別々のことに見えるかもしれません。
でも、私の中では全部つながっています。
根っこにあるのは、
目の前にいる人や命を、雑に扱いたくない
という気持ちです。
美容師としてお客様の髪に向き合うときも、
保護犬や保護猫のことを考えるときも、
「その人、その子にとって何が心地いいだろう」
と考える。
リベルタらしさは、きっとそこにあります。
派手なことをしたいわけではありません。
誰にでも合う美容室になりたいわけでもありません。
でも、
「ここなら少し安心できそう」
「ここなら話を聞いてもらえそう」
「なんとなく、この美容室の考え方が好きだな」
そう感じてもらえる人に、きちんと届く場所でありたい。
髪を整えることをきっかけに、人にも動物にも少しやさしい気持ちが広がっていく。
そんな美容室でいられたら、それがリベルタにとって一番うれしい形です。
まとめ|美容室選びに迷ったとき、こんな場所もあります
美容室に求めるものは、人それぞれです。
技術を重視したい人。
静かに過ごしたい人。
髪の悩みをゆっくり相談したい人。
車椅子でも利用しやすい場所を探している人。
そして、ただ髪を整えるだけではなく、その時間そのものを安心して過ごしたい人。
リベルタは、そんな一人ひとりの違いにできるだけ寄り添える美容室でありたいと考えています。
完全予約制で、基本はマンツーマン。
美容室は、髪をきれいにする場所です。
でも、それだけではなく、
「ここに来ると少し安心する」
「ちゃんと自分の話を聞いてもらえる」
「また来たいな」
そんなふうに感じてもらえる場所であれば、もっと意味のある時間になるはずです。
もし今、美容室選びで少し迷っているなら。
たくさんある美容室の中に、こんな考え方の場所もあるんだと知ってもらえたらうれしいです。
リベルタはこれからも、美容を通して人と向き合いながら、できる範囲で小さな命にも手を差し伸べていきます。
髪を整える場所から、少しだけやさしさが広がっていく。
そんな美容室であり続けたいです。











